NHKから国民を守る党の立花孝志党首への抗議文

NHKから国民を守る党(N国党)の立花孝志党首が九月十日、元同党党員(現、中央区議会議員)に対し脅迫行為を行ったとされる件で、被疑者となっている自身との面談を元同党党員に求めて中央区議会を訪れた際に囲み取材を受けた中で、国会議員としての資質を疑う発言がなされました。

取材の経緯は分かりかねますが、立花氏は竹島問題について「家でも、所有者に家賃も払わず二十年間勝手に住んでたら、所有権は住んでる人に移る」「七十年近く占領されてるのに、今さら日本の領土って言ったら、戦争になるでしょ!だから、もう日本の領土じゃないってはっきり言ったら、戦争にならないということを言ってる。そういうことも考えましょうよと」と発言。

日本第一党島根県本部が中心となって、これまで懸命に竹島の即時返還を求め活動を続けてきただけではなく、韓国から竹島の日に合わせて訪日し、現地島根県主催で行われる竹島の日を荒らしまわるテロリスト崔在翼(チェ・ジェイク)らに過去十年にわたって猛抗議を続けてきた身としても、立花氏のこの発言に断固抗議し、発言の撤回および国会議員としての資質を問われる事態に、先の脅迫事件の被疑者となっていることを合わせて辞職を求めるものです。

まず、立花氏の最初の指摘は民法における「取得時効」の話であり、「平和裏に」20年以上他人の土地を占拠した場合に、その所有権が占有した者に移るということですが、韓国とは領土問題であり、民間の話ではありません。また、竹島の不法占拠について、日本政府は毎年韓国に対して抗議を続けており、「平和裏に」竹島問題が存在しているのではないことも明記しておきます。

我が国の国会議員が、日韓問題となっている領土問題について「竹島はもう捨てる」(囲み取材での発言)などと発言すること自体が信じられないものです。また、上記の基本的な日本政府の立場、日本国としての立場を知らなかった上での発言だとしても、日本人が日本人に対して国益を捨て去るべきなどと発言することは断じて許容出来るものではありません。

N国党党首として立花孝志氏には、真摯に各所からの抗議を受け止め、自身の進退を決めてほしいと切に願います。

 

令和元年九月十日(火)
日本第一党党首 桜井誠